アンコールワットの観光ついででも垣間見える、大虐殺と戦争の傷跡

アンコールワットの観光ついででも垣間見える、大虐殺と戦争の傷跡

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有名な世界遺産、カンボジアのアンコール・ワットですが、大虐殺の歴史が垣間見れる遺跡でもあります。
アンコール遺跡観光の拠点となるシェムリアップから行ける、カンボジアの暗黒歴史を知る施設を2つ紹介します。

カンボジアは過去に、約4年の間で300万人以上の人が大虐殺された歴史があります。
今のカンボジアにも、その影響は色濃く、年配の方はほとんど目にしません。子どもたちなど若い世代のカンボジア人(クメール人)がほとんどです。

このため他の東南アジア諸国より、発展が30年以上遅くなっていると言われています。

アンコール・ワットの観光ついででも良いと思います。一目でもいいので見るべき歴史があります。

ワット・メイ キリング・フィールド

シェムリアップ市街と、アンコール遺跡群の中間に位置しているので、行きやすいはずです。
大虐殺によって亡くなられた人たちの亡骸が、今でもなにかを伝えようとしています。
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かつて、この場所でも大虐殺があった場所です。
首都プノンペンから、農業をさせられるために連行され、少しでも逆らったり、知識人であったりしただけで殺されたのです。

なかにはメガネをかけていただけで、知識人だと因縁をつけられ殺された人もいたそうです。

【地図】ワット・メイ
寺院のなかにあります。

地雷博物館

カンボジアでは今でも、戦争時に埋められた地雷や不発弾が残っています。
地雷博物館では、戦争の歴史、撤去した地雷の数々を目の当たりにします。

シェムリアップの郊外にあり、トゥクトゥクなどで行けます。
「ランドマイン・ミュージアム」と言えば伝わります。

道中、子ども遊んでいたり、牛が歩いていたり、のどかなカンボジアの田舎風景が広がります。
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日本人の方による無料ガイドがありますので、是非ガイドをうけましょう。
とても分かりやすくご説明して頂きました。

撤去した地雷の数々が展示されています。
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館長のアキ・ラーさん(カンボジア人)は、戦争中に兵士として働いていましたが、その後、数えきれないほどの地雷を撤去しています。
また孤児になった子どもたちを何人も育て上げています。

【地図】地雷博物館


昔は、他の場所にあった地雷博物館ですが、現在の場所へ引っ越しせざるを得なくなったそうです。
それは、地雷を撤去していくことで外国から援助をもらえなくなると思った役人が、意地悪をしてきたそうです。
そんな意地悪な役人・国にも負けず、今の場所地雷博物館を移し、少しでも多くの人に伝えようとしています。

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