【実録】タイで野良猫に噛まれたので、狂犬病ワクチンを注射してきた。


タイをはじめ海外では、野良をはじめ、野良などに噛まれたり、ひっかかれたりした場合は、狂犬病のワクチンをうつ必要があります。
先日、不覚にも野良猫に噛まれてしまい、ワクチンを注射してきました。

狂犬病って?

まずは狂犬病について要約してみます。

狂犬病に感染している犬やネコなどの動物に、噛まれたりひっかかれたりすると、感染する可能性があります。そして、発症後100%死亡する病気です。

もし、そのような感染が疑われる場合、ただちに暴露後ワクチンを連続で摂取し、発症をおさえる必要があります。

厚生労働省のWebサイトを参考にしました。
詳しくはこちら。
狂犬病に関するQ&Aについて

バンコクの野良猫事情


バンコクは、シャム猫発祥の国とあってか、猫に優しい人が多い印象です。
そのため、良いのか悪いのか、エサの世話をしていく人が多いようです。

また、首輪がない野良猫は殺されてしまう場合があるため、野良猫であっても首輪をつけて守ろうとするケースもあるそうです。

しかし、野良猫が多いところなら、寂しくないだろうと思っているのでしょうか。悲しいことに飼い猫を捨てるケースもあります。

残念ながら、野良猫が住み着いている場所は不衛生で、病気にかかっているネコも時々見かけます。狂犬病に感染しているネコもいるかもしれないのは、容易に想像できます。

新顔の野良猫が登場し抗争に巻き込まれ、噛まれる

ある日、いつもの野良猫と遊んでいると、新しい成猫がいました。
すぐに人に懐いてくるので、飼い猫だったようです。

一生懸命足元にスリスリしてマーキングしてきます。
ボクの足元はマーキングによって、バッチリ臭いがついたようです。

しかし、古参ネコのロンは敵対心むき出し。

一触即発の2匹。

ケンカさせないように、ロンを引き離そうとしたところ、

新顔ネコの臭いのするボクも敵とみなされたのか、、、



噛まれた!


痛ぇ

ネコパンチで手をキャッチされ、鋭いキバでグサっと噛まれ、血が出て来てしまいました。

病院でワクチン接種するまでの応急処置

これまで仲がよかった古参ネコに敵とみなされ、噛まれたショックを抑えつつ、急いで自宅に帰り、噛まれた手を洗い、消毒もします。

診察のうえワクチン接種が開始

狂犬病の暴露後ワクチンは、ただちに接種を開始しなければなりません。
早速、サミディベート病院へ来ました。

噛まれたのが夕暮れ時だったので、病院についたのは夜です。
日中は、日本語ができる病院のスタッフの方がついてくれるのですが、夜はついてくれません。
(そりゃそうだ)

ドクターに事の経緯と噛まれた患部をみてもらった結果・・・

ドクター:「ワクチン、5回うちますね。」

筆者の心の声:(5回だと?!マジかよ?注射大嫌いなのに耐えられるワケねぇっ!!)

・・・・・・・

筆者:「あの、注射が大嫌いなんですが。」

ドクター:(笑顔)

筆者:「そうですよぇ」

ドクターの笑顔に納得せざるを得ない。
だって発病したら100%死ぬんだから、好き嫌いなんて言ってる場合じゃないのである。

そして、当たり前だが、私が注射嫌いなんてことを言ったことなんて、なかったことのように、ワクチンの注射の準備は進んでゆく。

血圧と脈拍を測定をされる。

看護師さん:「ポカティ・ナ・カー(問題なし)」

筆者:「そうですよねぇ」


そして、グサっと、

さらに、チューっとワクチンが注入されます。
想像しただけでも寒気がします。おえっ。

これが5回も繰り返されました。
噛まれた日を0日とカウントし、0日・3日後・7日後・14日後・30日後の日程です。


毎度毎度、注射が嫌いだと言い続けたら4回目から、かわいいブタちゃんの絆創膏になりました。
ジーザス。

狂犬病ワクチンにかかった費用

今回はサミディベート病院にお世話になりました。
私の加入している海外旅行保険が狂犬病ワクチンも適用範囲だったので、キャッシュレス狂犬病ワクチン接種ができました。

毎回、書類にサインするだけでキャッシュレスでした。

ちなみに費用は、5回のワクチン接種合計で、8,834.55バーツ

初回は診察と抗生物質などが処方され、2372.59バーツ
2回目以降はワクチン接種のみ、1615.49バーツ

おわりに

ちなみに、診察をうけたときに、破傷風のワクチンもうつ必要があると言われました。
(破傷風は傷口から感染する病気です)

しかし、赴任前に日本で破傷風のワクチンをうってきたので、不要でした。
破傷風のワクチンは、うってから有効期限があるそうで、その期限が切れている場合は再度うつ必要があるそうです。

また、噛んだネコが狂犬病に感染していなかったか、念のため確認しておくこともすすめられました。
狂犬病に感染した動物は、異常に興奮しているか、体が麻痺して水が飲めなくなっているそうです。

とにかく、タイをはじめ狂犬病のおそれがある海外で、野良猫などに近づかないのが一番の対策ですが、ネコ好きのボクは、どうしてもかまいたくなっちゃいます。

ちなみに、ボクのことを噛んだ野良猫のロンは、元気でした。

噛んだことを申し訳なく思っているのか、まったく目を合わせてくれませんでしたがね。

かわいいやつめ。

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